Casa de Daiju Concert #20 at Rey Audio

31 Aug. 2014 at Hakone Rey Audio "Casa de Daiju" Geijutsu Salon

EVENTAIL(扇)-6 
太田朋子 フランス歌曲を歌う

 グノー   「君のいないぼくは」
 マスネ  「エレジー」
 ビゼー    「アラビアの女将の別れ」
 シャブリエ   「四つの動物のロマンス1890」より
 プーランク  「画家の仕事1956」より
          「消えた男」「最後の詩」ロベール・デスノス
「くじびき1956」より
「アンナの庭で」「もっと早く行こう」アポリネール  ほか



来る8月31日(日)、太田朋子さんのフランス歌曲コンサート『EVENTAIL(扇)』を開催いたします。

EVENTAILコンサートは、毎回さまざまな角度から光をあてて、フランス歌曲の魅力をお伝えしてきました。

今年は、プーランクの視点から迫るフランス歌曲の世界が、太田朋子さんの歌声にのって広がります。

特にファンの多い朋子さんの歌うプーランク、存分にご堪能ください。

太田朋子さんが解説を交えて進行していくコンサートは、

「普段なかなか耳にすることの少ないフランス歌曲が、ぐっと身近に感じられた」と

多くの方からご好評をいただいています。

これまでに参加された方はもちろん、初めての方もお気軽にご参加ください。


第2部は、レイオーディオが誇る芸術オーディオを駆使したコンサートです。

胸に響く音楽の魂に、心煌めく感動のひとときをお贈りします。また、

昨年発表された新製品『インフラソニックスピーカー"RIS-KM1V" 』は、

ジャンルを問わず目前に現れる音楽に、驚きと喜びの声をいただいています。

今回も、存分にお楽しみいただきます。




EVENTAIL (エヴァンタイユ) 第6回

太田朋子さんからのごあいさつ


今年は東京近郊でも大雪、そして梅雨の季節には降れば豪雨晴れれば猛暑となにかと過ごし辛い中、

いつもと変わらずエヴァンタイユの準備ができますことを心から喜んでおります。


今回のコンセプトは「プーランクの視点」とでも申しましょうか。

昨年はこの音楽家の没後50年にあたり、さまざまな催しがありました。

若い日にプーランクをきっかけにフランス歌曲の世界に足を踏み入れたわたくしにとりましても節目となる年となり、

またわたくしがフランスに住んだ1990年代以降この音楽家に関する資料も掘り起こされ、とくに近年急速に研究も進んでいます。


それらを目にしていると、わたくしとプーランクは意見が合うのです。(おこがましいことですが…)

知られざる歌曲について好みが一致したときなどは一人で笑顔になってしまいました。

そこで今回はプーランクを中心に他の作曲家の作品を「プーランクに選んでもらって」演奏しようと思います。

そうすることによってこの作曲家にさらに接近したいのです。

プーランクが好きな甘く心地よく魅力的なグノー、マスネ、ビゼーなどの小品、

プーランクが自身の唯一の著作として評伝を発表した「僕の音楽のおじいちゃん」シャブリエの作品がプログラムに並びます。


もう一つ、「プーランクの視線」が向くところ、それは平和への願いです。

1899年に生まれ二つの世界大戦を経験したプーランクは生涯政治的な行動を取ることはありませんでしたが、

ごく自然に「平和でないことの悲しみ」を歌う作品を少なからず書いています。

それらは時にメランコリックな甘い旋律となったり、暗く憂鬱な足取りのようであったり、

またときにはその悲しみと裏腹な陽気なミュジック・ホール風の音楽だったりします。

今回はその中からチェコにあったナチスの収容所で命を落とした詩人ロベール・デスノスの詩によるものを取り上げます。

このささやかなエヴァンタイユの集いが平和のなかで続けられるようプーランクに見守ってほしいという願いをこめて。


ピアノは前回と同じく井熊康子さんです。ただいま(今は六月です)とても楽しく練習しております。

そして、今回も様々な面でお心を砕いてこのコンサートの準備をしてくださる木下さんご一家に心より感謝申し上げます。


今回は八月末日という残暑の厳しい頃の開催ですが、箱根には一足先に秋の訪れもみられることでしょう。

皆様とご一緒に楽しいひとときをすごせますよう願っております。

東京にて 2014年6月29日 太田朋子





太田朋子(おおたともこ) ソプラノ

 東京生まれ。武蔵野音楽大学を卒業。1989年渡仏、パリ・エコールノルマル音楽院を修了し、十年余りフランスを拠点にヨーロッパ各地で演奏する。ことに、ジャン・コクトオのテキストによるプーランク作曲のオペラ「人間の声」の演唱はフランス国内の新聞紙上で高い評価をうけた。
 2000年より本拠を東京に移してからも、とくにフランスの近現代歌曲の分野で活動を展開している。2002年にリリースされた、「人間の声」を含むプーランク作品によるCDは、雑誌〈音楽の友〉〈ステレオ〉等で好評を得て発売中。2004年からは"Essayez d`imaginer"のタイトルで、フランス歌曲の魅力を体感してもらおうというコンセプトのリサイタルを定期的に開催し、愛好家がふえている。昨年のプーランク没後50年記念では、『人間の声』をはじめ、プーランク関連の多くの催しに参加した。
 これまでに、さまざまなオペラ団体のフランスオペラ上演にあたっての歌手の原語指導、日本声楽家協会・二期会オペラ研修所等でもフランス声楽曲の指導にあったている。

日本声楽アカデミー、日本フォーレ協会各会員。
桐朋学園大学、フェリス女学院大学および東京藝術大学各講師。


井熊康子(いくまやすこ)  ピアノ
                
 桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業。故岡林千枝子、平尾はるな、井上二葉の各氏に師事。
 伴奏に関しては、ダルトン・ボードウィン、ワルター・モア、ジョルジュ・プリュデルマッシェール、ジーン・バーの各氏に教えを受け、多くの名演奏家のもとで研鑽を積む。京都フランス音楽アカデミー、イーストマン音楽学校夏期セミナーなどに参加。現在は主に声楽、7つの合唱団の伴奏者として、演奏活動、レコーディングなどを行っている。
ピアノデュオによるリサイタルを二度開催。カーネギーホールにおける「Enjoy Japan」に出演以来、海外演奏の機会も多い。

 日本演奏連盟、フランス歌曲研究会会員。






☆開演2014年 8月31日(日) 14時 〔開場13時15分〕 
参加費 3,000円 (当日お支払い下さい)






☆参加お申し込みについて ☆参加者は事前登録です。

お名前、住所、連絡方法を記載のうえインターネット、はがき、電話、FAXなどでお申し込み下さい。
複数名の時は各々のお名前、連絡先を明記して下さい。幼児の参加はできません。
予定人数に達し次第、締め切り、その旨お知らせします。あらかじめご了承下さい。

 

申込終了しました

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音楽やオーディオに親しむよい機会です。
ご家族、ご友人にもぜひお声がけください。皆さまのご参加をお待ちしています。

レイオーディオ 250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1083-11 
電話:0460-86-3304 FAX:0460-86-3305  E-MAIL: concert@reyaudio.com



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☆ 自動車:東名御殿場インターより または中央高速-富士五湖道路籠坂トンネル、須走方面より→
  →国道138号にて 乙女峠経由 仙石原方面 御殿場インターから約20分
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